北海道の最高峰で日本百名山でもある旭岳。

でも登山初心者やアウトドア愛好家でも、要点を守れば登ることができます。

■アプローチ
 旭岳温泉から旭岳ロープウェイで姿見駅まで一気に行けます。既に標高1600mです。前日移動の場合は、旭岳温泉の宿か、旭岳青少年野営場に泊まると良いでしょう。

  ■山頂まで
 噴気活動が盛んな姿見の池付近から山頂へ向かって、地獄谷になっています。その地獄谷の南側を登って行きます。山頂までは特に危険な場所もなく、周りの景色を堪能しながら登れば二時間弱で到着できるでしょう。

 北海道最高峰ですが、あっけなく山頂に着きます。でも、あくまでも天気がいい日に限ります。悪天候だと一気に難易度が上がり、山頂付近で道を間違って遭難することも珍しくありません。装備も最低限だけでなく、暖かい服装をザックに用意しておくと良いです。天気の悪い日は、スパッと諦めるのが吉です。


■中岳温泉へ行こう
 そのまま登りと同じ道を下れば、あっという間に山行は終わりです。姿見の池付近の高山植物を楽しむのも良いですが、登山経験がある程度お持ちなら、少し遠回りして旭岳を廻り込んで帰りましょう。
 黒岳方面への登山道を歩きます。旭岳の下りは雪渓になっていて急なので、慎重に下ります。中岳分岐から中岳温泉への道へ下ります。中岳温泉は素晴らしい硫黄泉です。足湯で疲れが癒されます。そしてここから裾合平までは、高山植物が一面に広がる別世界です。これだけの規模の高山植物帯は、そうあるものではありません(個人的に群落としては日本一です)。

  ■時期は
 高山植物は7月初めから海の日位が良いです。紅葉は9月上旬位が良いでしょうか。9月は天候が悪化すると雪になるので、無理をしないように。7~9月以外は十分な経験が必要です。

  ■最後に
 旭岳は北海道最高峰ながら、誰でも楽しめる良い山です。アウトドアが好きで登山をやってみたいという人には、旭岳往復なら入門として良いと思います。準備だけはしっかりとして、是非楽しんでみてください。